美棟 TARATARA

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築30年以上、古い木造長屋の1階部分を改修し、店舗(ギャラリー・飲食店)として設計しました。

クライアントとその友人たちが制作した絵画・アート作品を展示し、時には様々な企画展も行い、それらを眺めながらお酒を飲み、ゆっくり時間を過ごす場所を作りたいという要望からこの計画は始まりました。

様々なサイズ・形態の展示に対応できるように、限られた垂直壁面はすべて抽象的な白で塗装し展示スペースとしました。壁際には調整・調光可能なライティングを設け、大きな作品の荷重にも耐えられるよう、吸音や構造補強も兼ねた下地補強を行っています。

一方で、天井、カウンター、テーブル、ベンチ等様々な水平面にはタモ材の素材感を活かすことで、人が集まり、飲食し、会話する、暖かく賑わいのある空間を作り出しています。

頭上にある天井は、大きな一枚天井とし、照明や空調などの姿を一切見せない抽象的な意匠としました。その下にカウンター、テーブル、ベンチと下に下がるほど細かく分割された様々な高さの平面を設けることで、店を訪れた知らない人同士でも、一つの空間を共有する感覚を持ち、自然とコミュニケーションが生まれる空間を実現しています。

また老朽化した照明・空調・衛生設備等は一新し、特に照明・空調はあくまで主役である作品をしっかりと引き立て、全体が少し緊張感のある空間となるよう配慮しました。

一方で、様々なテナントが入れ替わる過程で、歴史が蓄積したようなコンクリート床は、キズや接着痕なども意匠と考え、素地のまま新しい空間に活かしています。

両側から使える大きなカウンターや移動可能な家具が、この空間の様々な使われ方をサポートし、自然と人が集まりコミュニケーションが生まれる空間になればと考えています。

 

 

設計 : 2014 8月~12月 / 種別 : 店舗、改修 / 面積 : 35.0㎡ / 敷地 : 横浜、日本
グラフィックデザイン : 濱田慎太建築設計事務所 / 施工 : ㈱筒見工務店

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