「歴史と伝統をつなぐ」
東京湾に浮かぶ屋形船の一部(玄関部分)を改修したプロジェクト。
現在では法規上再現が難しい江戸屋形船独特の背の低くとても小さな空間に、今回新たに様々な人を迎えるための「エントランス空間」を追加しました。昔の多くの船がそうであったように、この船も躯体・仕上げにヒノキが使われているため、新しいエントランスにもヒノキを贅沢に使用し、船独特の厳しい環境においても美しく耐久性のある意匠を実現しています。
また、日本建築の伝統装飾のひとつである「犬矢来」に発想を得た収納家具は、安全に配慮した特殊な機構によって自由に開閉し、お酒、食器、靴、救命具などを収めるのに十分な収納スペースを確保しつつ、窓からの転落を防止するためのサインとしても役割も果たします。
従来の屋形船には存在していなかったこのような「玄関」を今回新しく設けたことで、それまでの「海の上の宴会部屋」というイメージから「海の上の料亭」へとイメージを少しだけ軌道修正し、屋形船という日本独自の風景が、これからも少しづつ形を変えながら長く残っていくことを願い、設計しました。
設計・監理 :濱田慎太建築事務所
設 計 : 2015 ~2016
種 別 : 改修
面 積 : 6.92㎡
敷 地 : 東京、日本
企 画 : ㈱米川兄弟社
グラフィック : Werkbund inc
施 工 : ㈱筒見工務店
施 主 :ゑびや ホームページ



















