山口のオフィス

 

温泉街の一角に立地する、緑豊かな大きな公園に面したオフィスビルの1階部分の内装を設計しました。

クライアントの要望から、フレキシブルで機能的な空間でありながら「賑やかなオフィス」と「静かなオフィス」の相反する2つのスペースが同居したオフィス空間が求められました。

まず、天井高が3.5mという開放的な空間全体を2つに分割してビルのエントランスに面した手前には「賑やかなオフィス」としてエントランス、打合せ室、社長室、作業スペース、ストックヤード、奥の「静かなオフィス」にはITスペースを配置しました。「賑やかなオフィス」内にある諸室は高さ約3mの壁で分割することで、セキュリティと最低限のプライバシーを確保しつつも、諸室間の気配が感じられる全体として一体感のある大きなワンルームのような空間としました。
一方で、静と動の2つのスペースを緩やかに分割する大きな壁はポリカーボネート板を用いた半透明な壁面とすることで、遮音性を確保しつつも内部深くまで自然光を引込み、照明に頼らなくても明るい内部空間を実現しています。

壁仕上げは、来客用スペースでは温かみと清潔感のある木仕上げとする一方で、スタッフが利用するスペースは、掲示等多目的に利用できるシンプルな白いクロス仕上げとし、表情の異なる2つの空間が表裏一体となって諸室を構成しています。また、造付けの家具は最小限として、将来のレイアウト変更や人数の変化にも柔軟に対応できるようにできる限り単純な要素で空間を構成する事で、拡張性が高くフレキシブルなオフィス空間を目指しました。

 

 

設計 : 2017.10 ~2017.12 

種別 : 改修 

面積 : 252.33㎡ 

敷地 : 山口市、山口県
施工 :㈱山口ボードセンター

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